こんにちは。啓です。
僕は、地方の公立高校から現役でMARCHに合格しました。
※MARCHとは、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学のことです。
スタサプを使い始めたのは、高校1年の冬ごろ。
高校2年の冬からは、河合塾に通っていました。
スタサプも河合塾も、大学受験が終わるまで使い続けていたので、
まさに「塾プラススタサプ」を実践してきました。
そんな僕の実体験をもとに、塾プラススタサプをレビューしていきたいと思います。
スタサプを使い始めたきっかけ
先に結論から言ってしまうと、僕は第一志望の大学には合格できませんでした。
もともとは、慶應義塾大学に行きたいと思っており、
近所の本屋さんで「慶應の英語」という本を見つけました。
「慶應の英語」で検索すると、いくつか候補が出てきますが、
世界一わかりやすい 慶應の英語 合格講座 (人気大学過去問シリーズ)
↑これです。
とてもわかりやすく解説されていて、目から鱗という言葉がピッタリな良い本だったのです。
その本を書いていたのが、関正夫という英語講師の方でした。
こんなにわかりやすく本を書ける先生の授業を受けたら
成績めっちゃ伸びるんじゃないだろうかと思った僕は、
本の背表紙に書いてある、著者プロフィールを確認します。
慶應義塾大学文学部卒で、TOEICは満点。
東進や秀英予備校などで英語講師を務めていた経験があり、テレビへの出演実績もある。
ピッカピカの経歴でした。
でも、肩書きは「受験サプリ講師」。
受験サプリってなんだろうと思い、インターネットで調べます。
スタディサプリ高校・大学受験講座(旧・受験サプリ)公式ホームページ:
https://studysapuri.jp/course/high/
受験サプリは、
地域の教育格差を是正しようと始まった、動画授業でした。
中学生のときに通っていた地元の小さな塾では、授業がわかりやすいと思ったことはありません。あとから知ったことですが、その塾の先生は偏差値40台の大学出身だったようです。
考えてみれば、わざわざ有名大学を出たエリート講師が、田舎で小さな塾で教える理由がありません。
(一部の例外をのぞいて)地方には優秀な講師はいません。
→ 教えるのがあまり上手ではない講師が教えるから、成績が伸びない→ 実績が出ないから、生徒が集まらない → 生徒が集まらないから儲からない → 儲からないから優秀な講師を雇えない
こんな悪循環にハマっているから、
東京や大阪などの都市部と、地方の教育格差が生まれてしまうわけです。
ちょうどそのころ、SkypeやYouTubeをつかった授業がブームになりつつありました。
料金も、塾は平気で数万円かかるのに受験サプリなら当時は月額980円。
ダメ元でも試してみない理由はありませんでした。
リクルートマーケティングパートナーズが提供している
スタディサプリ(スタサプ)ですが、
サービス開始当初は受験サプリという名称でした。
この記事では、現在のサービス名称であるスタディサプリ(またはスタサプ)と表記していきます。
関正夫先生に釣られてスタサプを始めたけど
『慶應の英語』で、この人すごい!と思った
関正夫先生の授業が見れるから!という理由で申し込んだスタサプ。
使い始めて早々に、
高1・高2向け講座のほとんどは、関正夫先生じゃないことに気付きます。
ちょっと落ち込むわけですが、試しに英語の講座を視聴してみます。
スタサプは、関先生のほかに肘井学という先生がいます。
イントロで見た関先生と比べると、
実際に会ったらちょっと横柄さを感じそうな雰囲気の肘井先生。
半信半疑のような気持ちで講座を見るのですが、さすがスタサプ。
やっぱり説明がわかりやすい。まあ、ネットの口コミで時々言われるように板書の字はちょっと汚いけど。
調べてみると、肘井学先生も慶應義塾大学文学部卒だそう。
ちょっと汚いといわれる板書ですが慣れると全然読めます。
正直、後から通い始めた河合塾の講師とか、大学の教授の時のほうが圧倒的に汚なかったです。
こんな風にして、スタサプの虜になってしまいました。
一応、自分のなかのルールとして1日3チャプターは講座を見ると決め、
気分が乗れば机で、疲れてきたら寝そべりながら見るようにしました。
スタサプだけで思ったよりも成績が伸びちゃった
僕は、勉強が好きではありません。宿題未提出の記録保持者でした。
なので、あまり机に向かって勉強はしませんでした。
家に帰ってきたら寝そべりながらスタサプを見て、ご飯を食べて、
ちょっと机でスタサプを見て、寝そべりながらスタサプを見る。
こんな感じの生活を送っていましたが、
なぜか英語の成績はどんどん伸びていきます。怪しいダイエットサプリの広告みたいに。
※スタサプでは英語以外は見ていませんでした。(英語だけにした理由は、また後日。)
成績といっても、模試の偏差値や順位はどんどん上がりますが、
通知表は一向に上がりません。提出物は相変わらず出していないので。
それでも校内1位を取り続けたら、通知表もよくなりました。
高2の夏休みに入るころ、
夏休みの間に大幅に順位を落としたら嫌だなと思い、
ちょっと真面目に勉強しはじめます。
高2の夏休みはけっこうちゃんと勉強した!
高校の先生も、
高2の夏休みは大事な時期だからちゃんと勉強しろ!
って言うと思うのですが、その通りだと思います。
宿題出せ!と言われても出さなかった僕ですが、
高2の夏休みは勉強がんばれ!という意見にだけは同意します。
高2の夏休みは、スタサプと同時並行で
ネットで調べて効果が高いと言われていた勉強法を試しました。
その勉強法は、
① 文法書(ForestとかBest Avenueみたいなやつ)を一巡、
② あとは問題演習
というもの。
スタサプは継続的に見つつ、
300ページくらいある文法書を10日で読もう!と決めてひたすら読みます。
※眠くなったら無理せず、すぐに寝るようにしていました。寝た方が記憶が定着するらしいので。
文法書を一巡したら、理屈の上では受験英語で知らない文法はなくなったはずなので、
近所の本屋さんで買った、薄い長文読解の問題集を解いてみます。
アマゾンではもう新品の入荷はないみたいですが、僕はこれを使っていました。
正直どんなのでも良いと思います。
別の記事で書いている朝型学習を取り入れたのも、高2の夏休み直前です。
夏は暑いので、比較的涼しい朝のほうが集中できるというメリットもあったりします。
夏休みに勉強した成果が出る
高2の夏休みに、ちゃんと計画を立てて勉強したこともあって、夏休み明けはさらに成績が伸びていました。
模試の成績を見ていると、成績の伸びは順調そのもの。
まあ、ようやく日本大学がB判定になるくらいですが。
慶應に行きたい!と言っていた僕ですが、
高校入学当初の学力を客観的にみれば、
頑張って日大だろ!というレベルだったのでもう十分すぎる成績の伸びです。
ひとつ上が、見えてくる。

ひとつ上が、見えてくる。
がキャッチフレーズの河合塾に通うことなく、
スタサプだけで自分の実力(客観的に見て「頑張って日大」)よりも上を、
現実的に狙えそうになってきました。
なので、河合塾に高2の冬(プレサードという講座)から通い始めることにしました。
一応、プレサードを受講するには認定テストがあるらしく、受けさせられました。(認定基準はわかりませんが、不合格になることもあるみたいです)
スタディサプリに加えて、河合塾に通い始めて思ったことは
自分は井の中の蛙だったということ。(あとで勘違いだとわかります。)
高校では校内トップの成績でも、僕の高校はトップ校ではありません。
河合塾で受けたプレサードに同じ高校の人はおらず、
全員僕よりも、格上の高校に通う人たちばかりという完全アウェイな環境。
その上、長文読解の解説で突然[p.p.]とか書き始めるわけです。
p.p.って何?ってなるわけですが、過去分詞のことなんですね。
もう、とにかくアウェイです。
質問でもしたら、
上位校の人たちに内心バカにされるんじゃないかと思っていたので、
河合塾の授業でわからなかったことはスタサプの講義で復習していました。
※ 当時はワード検索機能がなかったので、単元名を見ながら勘で講義を探していました。
そんなこんなで、なんとか河合塾の授業を乗り切ってきたのですが、
あるとき、受講生の全統模試の結果について話がありました。
聞くと、とても出来が悪い。がっかりだ。と。
講師のお説教を聞いていると、気付きます。
この講座の受講生、
僕より上位校の人たちばっかりだけど、僕よりも成績が悪いと。
井の中の蛙だと思っていたのは、どうやら勘違い。
みんなわかったフリをしているだけだったのです。
となると、
河合塾は対面だから、わからないところはわかるまで説明できる
という強みは限りなく活きていないことになります。
講師がモチベーションを上げるような話をしてくれることも事実ですが、
肝心の授業は、スタサプに劣っていると感じるようになってしまいます。
河合塾の英語講師からも、
「英語はもう十分だろうから、他の科目にもう少し力を入れた方が良い」
と言われ、河合塾で世界史を受講することにします。
スタサプにも世界史の講義動画があるのですが、
英語を強みにしているスタディサプリ(スタディサプリENGLISHなども展開しています)なので、英語の講義と比べるとどうしても世界史の講義は見劣りします。
河合塾の世界史のほうが良いんじゃないかと思い、受けてみるも全然成績は伸びません。
今だからわかるのですが、世界史は僕自身がわかったフリをしていました。
世界史や日本史は暗記要素が大きい科目なので、講師の実力以上に、自分自身の覚えようという気持ちが大事なんだと思います。
河合塾にもいいところはあった
ここまで、河合塾の英語の講義は微妙だとか、
世界史は本人のやる気次第だから講師は関係ないとか書いてきましたが、
改めて、文章にしてみると河合塾にもしっかりと良いところがあったことに気付きます。
① 自習室がある
多くの記事で挙げられているように、河合塾には自習室があります。
スタサプは、学習環境は自分で用意しなければいけないというのは確かに違いだと思います。
② 勉強しなきゃ!という危機感を持てる
河合塾など、模試を実施している塾なら模試の結果についてフィードバックがあります。
僕の場合は、このフィードバックで英語は僕自身が思っている以上に成績が良かったことがわかったのですが、
現在の成績を踏まえたアドバイスや指導をもらえるのは河合塾のメリットだったと思います。
③ 受験の結果についてフィードバックがもらえる
今だからこそ思う、河合塾に通っていた最大のメリットは
受験の結果についてフィードバックがもらえるということです。
塾や予備校というと、浪人してもらったほうが儲かるはずなのに、
慶應に落ちて、MARCHに合格した僕に、
河合塾の世界史講師は、浪人を勧めませんでした。
その講師は、僕の学習態度や成績の推移を見て、
浪人しても結果は変わらないだろうと判断されたのだと思います。
画面越しで、録画の映像を配信するだけのスタディサプリには真似できない価値です。
河合塾にはチューター、スタディサプリでも合格特訓コースならコーチがつきます。
でも、彼らの大半は大学生で、受験指導のプロではありません。
まとめ
僕自身の体験を振り返ってみると、
成績の伸びと河合塾はあまり関係なかったというのが印象です。
むしろ、授業の質という点ではスタディサプリのほうが良かったと思います。
それでも、河合塾は受験指導のプロとして適切なアドバイスをもらえることがあります。
そうしたことを考慮すると、
やっぱり「塾+スタサプ」は良いとこ取りができるので
大学受験にぴったりだったのではないかと思います。
スタディサプリ高校・大学受験講座公式ホームページ:
https://studysapuri.jp/course/high/