別の記事で、日本大学経済学部経済学科は倍率が高いということをお伝えし、
産業経営学科と金融公共経済学科は穴場学科であるとお伝えしました。
◆詳しくはこちらの記事をお読みください。日本大学経済学部を狙うならA方式入試がおすすめ?
日本大学の産業経営学科と金融公共経済学科は穴場学科であるとはいえ、合格するためには1つだけ条件がありました。
それが、160点以上を取ること。
ちょっと悪い言い方をしてしまうと、偏差値操作をするために日本大学経済学部の産業経営学科と金融公共経済学科ではA方式入試の合格者数をかなり絞っています。
その絞り方の基準として160点が一つの目安になっていると考えられます。
日本大学の入試で160点取るためにはまず配点を確認
日本大学のA方式入試では、基本的に3科目300点満点になっています。
日本大学をはじめ、私立大学の文系学部では「英語」「国語」「選択科目」の3科目が一般的です。

国語と選択科目は大学・学部によって違う!
多くの私立大学文系学部の入試では、国語・英語・選択科目ですが、
実際に出題される範囲や具体的な科目は大学や学部によって異なります。
多くの私立文系の大学の国語では、漢文は出題されません。
漢文が出題されるのは、早稲田大学の入試や、一部の大学の文学部などかなり限定的です。
センター試験や国公立大学の入試では漢文も必須となることが多いですが、私立大学を狙うのであれば漢文はいっそ切り捨ててしまったほうが合格に近づくことができます。
実際、受験勉強の方法をレクチャーした受験生は漢文は全く勉強せず高校の試験では赤点。
センター試験では漢文を無回答で提出したそうですが、MARCHに合格することができています。
また、選択科目も大学や学部によってかなり個性が表れます。
基本的に、「日本史B」「世界史B」で受験できない文系の大学はありません。
しかし、「政治・経済」や「数学」「地理B」などで受験できる大学は限られている上、すべての学部でこれらの科目を選択できるとは限りません。
政治・経済で受験することができる大学としては、早稲田大学や明治大学、青山学院大学、日本大学などがあります。
一方で、慶應義塾大学や中央大学、立教大学などは政治・経済で受験することはできません。
そのため、選択科目は「日本史B」または「世界史B」で受験するのが得策です。
日本大学の入試で160点取るなら内訳はこんな感じ!
英語 80点 ± 10点
国語 75点 ± 10点
選択科目 4割を目標に → 入試制度上、合否判定に使用される点数は不明
日本大学の入試の配点や合否判定のルールから考えると、こんな感じを目標にするのが最適です。
選択科目は、科目ごとの難易度の違いを考慮して点数が換算されますが、実際にどのように換算されるのかはわかりません。
簡単すぎた場合には素点から減点されるという可能性も完全には否定できません。
となると、英語と国語で点数を稼ぐのが得策なのは言うまでもありません。
日本大学で160点を取る国語の勉強戦略
日本大学の入試で160点取るためには、英語と国語が大事ですが、国語の点数を伸ばすのは正直けっこう難しいです。
というのも、国語で簡単に点数を伸ばすことができるのは古文だけです。
古文は知っていれば簡単に正解できる問題が多くあり、
「文法的に説明しなさい」という問題はすべて答えられるようにすることと、
教科書にのっている古文は、現代語訳のストーリーを暗記するだけでかなり合格に近づけます。
(教科書ガイド1冊丸暗記で授業も入試もバッチリです)
現代語訳を暗記していれば、タイトルだけ見れば文章をいちいち読まなくても即答できるので、
解答時間を短縮し、より多くの時間を現代文に割くことができます。
一方の現代文は時間との戦いです。
日本語は母語なわけですから、大抵の問題は時間をかければ誰でも解けます。
でも時間が足りなくて、最後のほうは問題も見ずに適当にマークするなんてことがあってもったいないです。
国語の戦略は、いかに古文を短い時間で解いて、現代文に使える時間を多く確保するかにかかっています。
現代文に多くの勉強時間を割いてもあまり意味はありません。
もし現代文で点数を伸ばしたいのならば、読解力を伸ばそうとするよりも、語彙力を高めたり、漢字の勉強をしたほうが成果につながります。
入試での国語の解き方はこう!
入試本番では、より多くの時間を現代文に割くことが大事です。
なので、国語は試験開始後まずは「古文」から解き始め、試験時間の出だし4分の1で古文を解き切ります。
気をつけることは、マークミスをしないこと。
古文ではわからない問題を考えても正解は出ないので、一応問題用紙に「?」マークでもつけておいて解答用紙には適当にマーク(無回答は絶対ダメ!なんでもいいから書く!埋める!)。
残った時間で現代文。
現代文は、漢字の問題を解いてから読解問題を解くこと。
漢字は簡単なものも多いので、読解問題で時間を取られているうちに時間切れが一番もったいない!
現代文を解き終わっても時間があれば古文で「?」をつけた問題をチェックしてみても良いし、現代文をしっかり見直しても良い。
日本大学で160点を取る英語の勉強戦略
英語は、基本的にやればやっただけ点数が取れる科目です。
というのも、入試の国語は社会人でもそこそこ難しい問題ですが、
英語は、ネイティブなら中学生でも解けるような問題が中心。
根本的な難易度が英語と国語では全く違います。
知っていれば解ける英語の発音問題。
英語で80点を取るのであれば、発音問題ではミスをすることはできません。
発音問題は最初こそ難しく感じるものの、慣れてしまえば超簡単です。
アクセントの問題は基本的に2つ覚えておくべきものがあり、
「~tion」という単語と「~ate」という単語です。
これら2つは、強調するのはどこ?という問題が頻出ですが、答えはワンパターンです。
~tionという単語は”tion”の直前にアクセントが置かれるので、”nation” なら”a”にアクセントが置かれます。
~ateという単語は“ate”の2個前の音節にアクセントが置かれます。
音節ってなに?という人は、とりあえず2個前の母音(あいうえお)にアクセントが置かれると思ってください。
たとえば、”communicate”なら、communicateの”u”にアクセントが置かれます。
この2つのアクセント問題は100%正解できます。
英語で高得点を狙うなら使うべきものは3つ
英語で高得点を取りたいのなら、使うべきものは3つです。
①文法書
英語の文法書は、高校入学時に買わされることが多いと思いますが、多くの人はほとんど使わないまま受験を終えてしまいます。ほんとにもったいない。
英語をそこそこ得意なつもりでいても、たまに心配になるのが文法。
たとえば、3人称単数について自身をもって答えられますか?
意外と中学レベルといわれる英文法でも「そうだっけ?」となるものも多いので、受験までには必ず1周するのがおすすめ。
文法書は電子辞書に入っていたりもするけれど、読みやすい紙のものがおすすめ。
持ってなければアマゾンでもブックオフでもいいので、1冊は買っておくべき。
ロイヤル英文法とか、ベストアベニューとかフォレストとか、好きなので大丈夫。
②英英辞書
これも、多くの人が使わないけれど、すごく役に立つツールが英英辞書。
そもそも持ってない!という人は、お手元の電子辞書をよく見てほしい。
CASIOの電子辞書かSHARPの電子辞書ならほぼ間違いなく入ってます。
わからない単語を英英辞書で調べると「英語を英語」で理解する力が伸びる。
そしたら、読解問題の解答時間が短縮できるから、とりあえずやってみてほしい。
③スタディサプリ
特に地方の高校は英語教師の英語力は低いと言われています。
もちろん英語教師がみんなだめなわけではないが、990点が満点のTOEICで、高校の英語教師の平均点は620点とのこと。
ちゃんとした英語教師の授業を見たいという人には、スタディサプリで関正生っていう人がやっている英語講座がかなりおすすめ。
この関先生は慶應義塾大学文学部卒でTOEICは満点。
スタディサプリがあれば塾の授業はいりません。
でも、自習室を使いたい!とか過去問をコピーしたい!ということもあるので
塾も1講座だけ申し込んで、基本的には場所と本を借りるという使い方がおすすめです。
スタディサプリ
親御さん向けに。
大学受験のために塾や予備校に通わせるのなら、駿台・代ゼミ・河合塾など大手のほうが確実に良いです。
塾講師の実力が中小の塾とは比べ物になりません。
さらに大手の塾や予備校でも、講師のレベルにはむらがあります。
そんな塾や予備校に高いお金を払うくらいなら、月980円のスタディサプリにして、勉強用に本人の希望に合った良い机と椅子を買ってあげたほうがよっぽど結果につながります。
予備校は、不合格という不安を煽って様々な講習を受講させようとしますが、受験で一番大事なのは本人のモチベーションです。