大学受験

日東駒専は就職に強い?それとも弱い?

 

大学受験においては、ひとつのブランドである日東駒専

 

そんな日東駒専は就職に強いのでしょうか。

まず、平均的な大卒の就職率は?

文部科学省が実施した平成30年度大学等卒業者の就職状況調査によると、大卒の就職率は97.6%でした。

 

ちなみに私立大学の平均は97.7%国公立大学の平均は97.3%となっており、国公立大学よりも私立大学のほうが就職率がわずかに高いという結果になっています

 

97.6%という就職率の高さに驚かされますが、前年はさらに0.4%高い98.0%でした。

 

日東駒専の就職率・日本大学編

 

日東駒専で一番学生数が多い日本大学。

日本大学は社長の輩出数が日本一の大学としても知られます。

そんな日本大学の就職率は、53.9%(松戸歯学部)から99.1%(理工学部土木工学科)までと幅が広くなっています(いずれも平成30年度卒業者)。

 

驚くことに、理系の2学部5学科では全国平均を上回るものの、それ以外では全国平均を下回っています

 

日本大学の就職実績は微妙なのか?

全国平均よりも優秀な日本大学の就職率が全国平均を下回っているとなると、

日本大学は就職に弱い!と言わざるをえないのでしょうか。

 

ここで、日本大学よりもレベルが高く、同様にマンモス校といわれる明治大学の就職実績を見てみましょう。

92%
95%
政経 94%
92%
理工 95%
96%
経営 94%
情コミ 95%
国日 85%
総数 92%
全体 93%

明治大学の業種別就職状況から作成。就職率:卒業者(自営・継続、進学、海外留学・各種学校入学・各種試験受験を除く)で就職者数を割ったもの。

 

ワンランク上の明治大学ですら、文部科学省の調査による平均就職率に達していないことがわかります。

 

そう考えると、「就職率」という観点から言うと日本大学のようなマンモス校は就職に弱いということになるのかもしれません。

 

日本大学の就職実績、内訳は?

平成30年度に日本大学を卒業した人でもっとも多く就職したのはJR東日本です。

 

日本大学の就職実績を見て感じる特徴は、男子学生の就職の強さです。

 

JR東日本の男女別内訳は、女性22名、男性52名となっており、多くの男性がJR東日本に就職していることがわかります。

 

有名企業の就職実績は女子学生で稼ぐという大学も少なくないなか、日本大学はかなり健闘していると思います。

 

ちなみに、JR東日本の平均年収は715万円と高額です。

 

2位以降は、警視庁(60名)、大和ハウス工業(48名)、東京都教育委員会(43名)と続きます。

 

15名以上の就職実績があるのは64社(件)ですが、そのうち16件が公務員という結果に。

そのほか、鉄道会社や建設・不動産業が上位に入っています。

 

ちなみに3位に入っている大和ハウス工業の平均年収は907万円と、JR東日本を上回る高収入を見込める有名企業です。

 

日東駒専の就職率・次は東洋大学

 

東洋大学の就職率は98.5% です(平成30年度1部卒業者)。

 

全体で98.5%は全国平均を上回る高い実績ですが

食環境学部ではさらに驚異の就職率100%を達成しています。

 

また、法学部、理工学部、生命科学部の女子就職率は100%です。

 

東洋大学の就職実績、中身はどうなの?

就職率はあくまで就職した人の割合です。

実際、良い会社に就職できているのか見てみましょう。

 

東洋大学の全学部で主な就職先としては、
JTBグループ、警視庁、埼玉県教育委員会、JR東日本、日本郵便、東京都教育委員会、みずほフィナンシャルグループ、ベネッセスタイルケア、ANAエアポートサービス、三井住友銀行が挙げられています。

 

学部別のデータで見てみると、文学部は教員、経済学部・経営学部は金融、国際地域学部は輸送関係という傾向が見て取れます。

 

他の学部にはあまり際立った特徴は見られませんが、公務員の他、メーカーもいくつか見受けられます。

 

とはいえ、東洋大学の就職実績は就職率を前面に押し出しており、内訳等ははっきりしません

 

数年前には就職に弱い東洋大学と言われていたため、就職先の実態はちょっと心配な気もしてしまいます

 

もちろん、「主な就職先」として有名企業が記載されていますから採用実績がゼロということはないと思われますが、具体的な数字を開示してもらえると安心できますよね。

 

東洋大学に興味のある人は、受験を申し込む前に大学に就職先の内訳について質問してみると良いかもしれません。

日東駒専の就職率・駒澤大学

 

駒澤大学の就職率は98.46%。こちらも全国平均を上回っています。

 

そうなると気になるのが内訳ですが、駒沢大学も詳細な人数は不明です。

 

それでも、主な就職先に公務員が多く挙がっている点や、企業のランクに幅がある点からは、学生個々人の能力差が大きいのではないかと予想されます。

 

日東駒専の就職を比較すると

日本大学 ≧ 専修大学 > 駒澤大学 > 東洋大学

というのが印象です。

 

日東駒専の就職にはプラスアルファが大事!

 

日東駒専の就職実績を振り返って思うのは、上位就職先に占める公務員の割合の高さです。

 

公務員になるためには、公務員試験に合格する必要があり、もともと公務員志望でない人は敬遠しがちです。

 

日東駒専の一般企業への就職実績よりも公務員への就職実績が高いのは、公務員が狙いやすいからと言えるでしょう。

 

一般企業への就職でもそうですが、学歴プラスアルファ、自分の強みとなるものを持つ必要がありそうです。